MicrosoftがWindows Azure 公認キャラ「クラウディア」等の利用ガイドライン発表
Windows Azure 公認キャラクター利用ガイドライン (解説集)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh298798
あくまで非公式での登場だった窓辺ななみと異なり、Windows Azureの公認キャラクターとして活躍中のクラウディア・窓辺とその兄クロード・窓辺。
なんとその二人の「利用ガイドライン」が発表されました。
これほどまでに明確な利用ガイドラインを打ち出しただけでも興味深いのですが、特筆すべきは「Windows Azure キャラクター ライセンス」なるものが定められていることです。
これはクリプトンのPCL(ピアプロ・キャラクター・ライセンス)に非常に酷似しています。
というか参考にしていないわけがないと言っていいくらい内容が似ています。
細かい言い回しの違いや、Microsoftの方では動画、立体工作物についてハッキリ言及している、コピーライト表示が義務(PCLは努力義務)などの違いはあるにせよ、PCLがベースになっていることは二つを比較しながら読み進めるとよくわかります。
PCL
http://piapro.jp/license/pcl
Windows Azure キャラクター ライセンス
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh298798#06
クリプトンは自社のVOCALOIDキャラクターを商用展開をすることになりましたが、そもそもの本業は音源販売であり、キャラクター商売は周囲の求めに応じた結果に過ぎません。
Microsoftもまた、本業は言うまでも無くソフトウェアや各種サービスを提供する会社であり、キャラクター商売とはだいぶ遠いところにいます。
畑違いだからこそ打ち出せた部分のあるライセンス形態を、Microsoftが参考にするのは当然かも知れません。
面白いのは、クリプトンボカロが公式から影響を受けて公認キャラが誕生したのに対し、クラウディアは非公式だったはずの窓辺ななみの従姉という設定で、公認キャラとして登場したという点です。
個人ユーザーが作ったというわけではないですが、Windows7の擬人化(厳密には擬人化ではなく「自作PC応援キャラクター」)が先に行われ、そこに関連した公認キャラが誕生するという図式は、ネルやハクなどと絡めて公式ボカロが誕生するようなものです。
順序は逆にしろ、2社に共通するのは二次創作を単なる権利侵害と捉えるのではなく、約束事を定めて歩み寄ろうとしている点と、ユーザーが持つ「作る力」を積極的に活用しようとしている点です。
Microsoftは先日、WindowsPhone7における”脱獄”の事実上の公認を発表しています。
マイクロソフト、Windows Phone 7の脱獄を公認。ChevronWP7チームに協力
http://japanese.engadget.com/2011/06/18/windows-phone-7-chevronwp7/
従来この分野はハックと対策のいたちごっこ、もしくは黙認(放置)が常でしたが、ここでもMicrosoftは一定の条件の下に、審査無しの自作アプリを作りたい・使いたいというユーザーへの配慮と、その環境を整えようという試みを進めています。
キャラクターの利用ライセンスとスマートフォン用OSのアンロックではまるで話が違いますが、共通している点は上で述べたことと同じです。
CGM、UGCの活用がビジネスの面で注目されて数年経ちますが、一方的にユーザーの成果物を食い潰すだけの企業もある中で、Microsoftの様な会社が畑を耕しはじめたこと(放置とは異なる)は大変重要な動きと見るべきです。
あとは荒っぽい収穫にならないことを祈るばかり。
これがはたして正解なのか、その結果が出るのはまだまだ先でしょう。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh298798
あくまで非公式での登場だった窓辺ななみと異なり、Windows Azureの公認キャラクターとして活躍中のクラウディア・窓辺とその兄クロード・窓辺。
なんとその二人の「利用ガイドライン」が発表されました。
これほどまでに明確な利用ガイドラインを打ち出しただけでも興味深いのですが、特筆すべきは「Windows Azure キャラクター ライセンス」なるものが定められていることです。
これはクリプトンのPCL(ピアプロ・キャラクター・ライセンス)に非常に酷似しています。
というか参考にしていないわけがないと言っていいくらい内容が似ています。
細かい言い回しの違いや、Microsoftの方では動画、立体工作物についてハッキリ言及している、コピーライト表示が義務(PCLは努力義務)などの違いはあるにせよ、PCLがベースになっていることは二つを比較しながら読み進めるとよくわかります。
PCL
http://piapro.jp/license/pcl
Windows Azure キャラクター ライセンス
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windowsazure/hh298798#06
クリプトンは自社のVOCALOIDキャラクターを商用展開をすることになりましたが、そもそもの本業は音源販売であり、キャラクター商売は周囲の求めに応じた結果に過ぎません。
Microsoftもまた、本業は言うまでも無くソフトウェアや各種サービスを提供する会社であり、キャラクター商売とはだいぶ遠いところにいます。
畑違いだからこそ打ち出せた部分のあるライセンス形態を、Microsoftが参考にするのは当然かも知れません。
面白いのは、クリプトンボカロが公式から影響を受けて公認キャラが誕生したのに対し、クラウディアは非公式だったはずの窓辺ななみの従姉という設定で、公認キャラとして登場したという点です。
個人ユーザーが作ったというわけではないですが、Windows7の擬人化(厳密には擬人化ではなく「自作PC応援キャラクター」)が先に行われ、そこに関連した公認キャラが誕生するという図式は、ネルやハクなどと絡めて公式ボカロが誕生するようなものです。
順序は逆にしろ、2社に共通するのは二次創作を単なる権利侵害と捉えるのではなく、約束事を定めて歩み寄ろうとしている点と、ユーザーが持つ「作る力」を積極的に活用しようとしている点です。
Microsoftは先日、WindowsPhone7における”脱獄”の事実上の公認を発表しています。
マイクロソフト、Windows Phone 7の脱獄を公認。ChevronWP7チームに協力
http://japanese.engadget.com/2011/06/18/windows-phone-7-chevronwp7/
従来この分野はハックと対策のいたちごっこ、もしくは黙認(放置)が常でしたが、ここでもMicrosoftは一定の条件の下に、審査無しの自作アプリを作りたい・使いたいというユーザーへの配慮と、その環境を整えようという試みを進めています。
キャラクターの利用ライセンスとスマートフォン用OSのアンロックではまるで話が違いますが、共通している点は上で述べたことと同じです。
CGM、UGCの活用がビジネスの面で注目されて数年経ちますが、一方的にユーザーの成果物を食い潰すだけの企業もある中で、Microsoftの様な会社が畑を耕しはじめたこと(放置とは異なる)は大変重要な動きと見るべきです。
あとは荒っぽい収穫にならないことを祈るばかり。
これがはたして正解なのか、その結果が出るのはまだまだ先でしょう。
この記事へのコメント
PS、アーケードではネルに踊って貰っています^^、可愛いよネル。
どうも、久々にされどこっそり更新してみました。
ネルを使って頂いてありがとうございます。
今後も活躍出来るかどうかは、TATさんはじめ皆さんにかかっていますw
いい方向に変わっていくと良いですね
本当にそう思います。
みんながどう思うかはわかりませんが、せっかく生まれたのに権利のいざこざでキャラが風化していった時代より、よほど良いです。